my style is...

nibaru.exblog.jp
ブログトップ
2010年 06月 28日

日本の川

「日本の名河川を歩く (天野礼子著:講談社+α新書)」

随分前に手に入れたまま放置してしまっていた本だけど、先日のシンポジウム参加の影響もあって読んでみた。
初版が2003年だから、その頃から今に至る中でまた川の表情は変わっているんだろうな。

「釣り人が選ぶ天然アユがのぼる100河川」というのが元になっていて、加えて著者の「これが川の国らしい川だ」という評価をした河川が次々に登場する。
ダムは無いほうが景観的にも生態的にも良いし、アユが天然遡上できているってことは川が生きていると思えるし、川漁師さんや川ガキが健在であれば嬉しくなる、そんな基準。

僕は釣りをしないから、釣り人目線では川の評価ができないけれど、ラフティングばかりやっていた学生の頃は、激流下り目線で行きたい川がたくさんあった。
利根川・荒川・長良川がよく通ったベスト3だったけれど、四国吉野川・保津川も面白い川だったし、安家川なんかはなかなか行けない場所だっただけに憧れを持っていた。
ラフティングじゃなくてカヌーツーリングだったら、結局行ってないけど釧路川・十勝川・歴舟川など北海道の川はやっぱり憧れたし、宮川・古座川・日置川など紀伊の川にも魅力を感じる。
卒業して山形に行き、リバーガイドをしていたときは梵字川・最上川で遊んでいたので、今思うとそれなりに日本の色々な川に行き、水と戯れていた時間は多いほうだと思う。
ただ、僕の目線の先にはアマゴやイワナやアユなどの川の中の生き物は見えていなかった。
そのことが今思うと少し残念。

日本の川は瀬と淵が交互にあり、多様な生き物が住み、それを獲って食べる文化がある。
水の流れの中に遊び、食を得て、自然と生態系を知る。
子供のころ、僕の住んでいたところにある川は既にヘドロが溜まって泳げるような流れでは無かった。
子供のころ、歩いていける場所に泳いだり飛び込んだり魚を追ったりできる川があったなら。
30,000本の川があると言われる日本だけど、魚も人も育つ川は今どれくらいあるのだろう。
なんだかもったいないと思えてしかたない。

今も残る、川らしい川を求める旅も面白そう。
漕いだり潜ったり、身体が冷えたら焚き火を熾して、それだけできたらサイコーな気分。
問題は他にもやりたいことがいっぱいあるってことか。
[PR]

by something_great | 2010-06-28 23:18 | 読書


<< お魚泳げず      Larry Carltonさん >>