カテゴリ:読書( 15 )


2013年 03月 15日

最近は。

怪我してから外遊びを控えてるわけなんだけれど、そうすると休みの時間の使い方がわからなくなった。
連休があったとしても、「家に居る」という選択肢があることに違和感?抵抗感?があったりして。
休みはどこか行かないと落ち着かないというリズムになっていたことに怪我をして気づいた。
そんな感じなので、最近の楽しみは「食う」「寝る」「読む」だったりする。
あと約2ヶ月、我慢も必要だけれど、なにか見つけられたらと思う。

久しぶりに読書録。
「今日もていねいに。」 松浦弥太郎
「暮らしの手帖」の編集長でもある著者の文章は以前から馴染み良さを感じていた。
『あー、そうそう』と納得したり、『このままじゃいかん』と自分を律しようと思ったり、まぁこんな状態だからか素直に染み込んでゆく内容盛りだくさん。

「レスポンシブル・カンパニー」 イヴォン・シュイナード&ヴィンセント・スタンリー
社会や環境に対する責任の果たし方、企業としてだけでなく個人レベルでも再考のきっかけとなる。
イヴォンってどこまで深い人なんだろう。
再読必須。 

「激しく倒れよ」 沢木耕太郎
沢木耕太郎ノンフィクション・シリーズの第1巻「スポーツ/短編」集。
たまたま偶然、これで読んでいた輪島功一と柳済斗の1戦について、一昨日のBSで同じ1戦についての番組を放映していたので観たのだけれど、映像よりも文章の方が濃さと熱さがあるように思った。
短編集とはいえ、500Pを超えるものを読むのは久しぶり。それだけ時間があるってことか。
でも沢木マジックにハマってしまい、このシリーズを読み続けたくなってしまった。古本屋で探さないと。
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by something_great | 2013-03-15 12:42 | 読書
2012年 06月 12日

垂壁のかなたへ

Steve House 
メスナー氏から「現時点で登山界の頂点に立っている」と評されるスティーブ・ハウス。
なんといってもナンガ・パルバットのルパール壁をアルパインスタイルで攻略したくだりがクライマックスだが、K7のソロ、デナリのくだりも相当熱い。
熱すぎて、ほとんど全ての舞台が極寒の中にあることを完全に忘れてしまう。
困難なルートを攻略するスーパーマン的な活躍の記録よりも、ザイル・パートナーとの深い関係性、自問自答の部分が詳細に語られているところが興味をそそる。
patagoniaのアルパインクライミング・アンバサダーが次々に登場するので、それぞれへの関心も高まる。
ジャンボさんもこういう世界で熱くなっているのか。。。
スティーブ・ハウスは文才もある。
リアルなクライミングの現場、その臨場感が凄い。
これは熱いわ。
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by something_great | 2012-06-12 22:36 | 読書
2012年 05月 26日

とことんやりきった男

「空白の五マイル」 角幡唯介著 集英社

もう1年半ほど前に発行されていたもので、話題にもなっていたしもちろん知ってはいたけれど。。。
現代に残された地理的な空白部に対する意味付けを拒絶し、同年代の探検部出身者の成功(?)に対する嫉妬心も無きにしも非ず、といった拗ねた理由をつけて今まで手に取ろうとしなかった。
が、少し時間がたってそのような感情もどこかに忘れてきたようで、久々に味わう探検のロマンや史実、生々しさに夢中になって読みきった。

著者自身の探検記の部分と、過去のツァンポー渓谷探検にまつわる歴史の部分が、同じような熱量で書かれていることが自分の好み。
何気なく書いているけれど、壁や藪を突破する技術的な困難さや、空腹や寒さ、痛さ・痒さを常時感じながらの行動、先行き不安な交渉事など、ひとつひとつの問題も相当な深度を持っているはず。
ただそこにはさらりと触れるにとどめ、ツァンポーに込めた想いの大きさが伝わる内容にまとめたところに、独自のバランスを感じた。
もっとページ数があっても良かったように思うけれど、読み物としては適量なのかな。

昔自分達が行った中央アジアの河の活動の続きに、「ヤルツァンポー」という巨大な山が現れたこともあったけれど、大きすぎる距離的・政治的・技術的な壁をちらと感じただけで、一瞬で白旗を揚げたことを思い出し、「ちっちゃいなー、じぶん」と改めて思う。それが現実。
諦めを正当化しつづけてきた中で、自分は今何を手にしているのかな?

 
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by something_great | 2012-05-26 19:13 | 読書
2012年 05月 12日

新たな視点

やーまが貸してくれた「超火山[槍・穂高]」 原山智+山本明 共著 山と渓谷社 を読了。

カルデラっていう地形って確か有名どころでは阿蘇山みたいな、陥没地形のイメージ。
ところが、鋭角に聳える槍が岳や穂高連峰も(超巨大)カルデラなんだよ。
って言われてもまったくピンと来ないけれど、地質を調べていくと、そんなことがどんどん判ってくるものらしい。

いやはや、全くキョーミ持てていなかったけれど、当たり前のように今ある地形がどうやって形成されたかを知るのも、結構キョーミ深いものだったとはね。
また山を見る目が変わったような気がする。

なにより、難解だという心理的な壁をまず取り去るべく表現している書き方が素晴らしい。
専門用語は斜め読みしたってざっくりと理解はできるし、興味を持たせてくれるというのが重要なこと。
目から鱗的な新鮮な驚きを与えてくれたことに感謝。
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by something_great | 2012-05-12 18:22 | 読書
2012年 05月 04日

開拓史の面白さ

「北アルプス開拓誌」 中村周一郎 郷土出版社

先日訪れた大町山岳博物館で「出会ってしまった」ため衝動買い。
読み進めるうちに、昨年読んだ「黒部の山賊」と合わせて読むのが楽しいことに気づく。
大まかな時代が重なる部分も多く、より理解が進み、関心が深まっていくのだ。

「黒部の山賊」は小屋主と猟師を軸に、黒部周辺エリアの開拓の歴史が語られている。
一方「北アルプス開拓誌」は大町や松本の志ある人物を軸に、北アルプス開拓やガイドの歴史が語られる(後半は猟師も登場)。
一般的にもよく知られた山岳エリアの開拓史を知ることは、また改めて山に向かう動機となる。
今までは自分の中に持っていなかった関心の対象だけれど、歴史は面白い。
たとえ同じルートを歩いたとしても、感じる空気感や思考の深みはまったく違ったものになるはず。

「ぶれず」に「とことん」やりきる強さ。
やっぱり事を成す人は共通する芯を持っているのだろうか。

北アルプスの歴史を知るダイジェスト版とも言える本書。
扉を開いてしまったら、次の扉も開かずにはいられない。
まずはウェストンと播隆上人の2人が待っている。
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by something_great | 2012-05-04 21:53 | 読書
2012年 03月 18日

きっかけの一つに

「今こそ、エネルギーシフト」 飯田哲也・鎌仲ひとみ 共著 岩波ブックレット

3.11以降次々と問題が明るみに出て、今なお状況は厳しいまま、未来に向けて振舞いを変えることもできずにいる原発問題。
政治がまったく当てにならない国の住人として、未来に向けてできることを自分なりに見つけてやっていこうとは思っているものの、さてどうしよう?なにができる?
ちょこっと調べてみるだけで、同じような気持ちを持って動いている人がたくさんいることを知る。
諦めるのはまだ先にして、できそうなことをやってみることが、自分自身や家族に背を向けずに生きることじゃないか。

エネルギーについては見直すことがたくさんある。
自分にできないことも多いけれども、すぐにできることもいっぱいある。
自分の家の消費電力を知ることもひとつ。
自分の生活を振り返ってみて、契約しているアンペアが大きかったらそこを下げれば月々の基本料金も下げられる。アンペアダウン
節約できた分を、自然エネルギーの価値に払う選択だってある。
個人向けのグリーン電力証書
そもそも今よりも少しだけシンプルな生活を意識するだけで、別に我慢しなくても楽しい生活は送れるし、工夫することの楽しみは増していく。
我慢とか節約は頑張らなくちゃいけないけど、そうではなくて、楽しいことを考えて実践するほうが気持ちいいし、自分からイロイロ求めて広げられるような気がする。

そんなことを考えるきっかけのひとつとして、この本は薄くてさらっと読めるのでお薦め。
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by something_great | 2012-03-18 22:03 | 読書
2011年 12月 08日

登山家

今日は意気込んで豊田に行って、今年の目標(もう残り時間がちょっとしかないので少し焦り気味・・・)への挑戦権を手にしたいと思っていたのに、無常にも雨。。。
仕方ないからCUBEに行ったらホールドが変わってて結構楽しかった♪
前よりも4級・5級あたり辛くなったかな??
終わりが見える宿題を幾つか残して腕が終了。

やーまに貸してもらった本を読み終えていたのでアップ。
「初代竹内洋岳に聞く」 聞き書き・塩野米松 ART OFFICE Prism
この秋は久しぶりに山男に関する本に夢中になったけれど、これも面白かった。
現在8000m14座登頂に最も近い日本人のことは、大学が同じという微妙に薄い共通項があって、エベレスト~K2継続の頃から存在だけは知っていた。
これから高所登山を志す人に対する意識が強く、ある種のテキストの役割も考えているのかな。
聞き書きという構成の仕方によるかもしれないけれど、竹内氏の素直な意見・表現・本音をそのまま知ることができるので、かなりお薦め。
過去の経験から、もう今後高所(僕にとっては4000m超えたら高所)に行くことはないのだけれど、山への思いに関してはまた少し熱くさせられたなぁ。
山岳部だった彼(先輩だけど)が僕のいた探検部のことを「過激な部」と表現しているのは、ちょっと嬉しかったりして。
やーま、ありがとね。
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by something_great | 2011-12-08 22:26 | 読書
2011年 11月 05日

ヤマケイ文庫

最近はもっぱらインドアな生活を送っている。
そんな中で読んだ2冊。

「新編 風雪のビヴァーク」 
第二次大戦前後の時代背景の中、北ア・谷川・八ヶ岳・南アなどを登りまくった男の記録。
今とは全く比較にならない装備で、志高く先鋭的な登山を続けた意識の高さと実行する体力・技術が凄い。
有名な最後の章は何度読み返しても胸に突き刺さる。
「フーセツ 全身硬ッテ力ナシ...」
先人に倣ってというわけではいけれど、北鎌尾根に行きたくなった。

「残された山靴」
植村直己・長谷川恒男・加藤保男・小西正継・森田勝・・・鈴木紀夫。
登山家8人の最期を描いたレクイエム。
山男には惚れるなよ、という言葉が静かに浮かんだ。

どちらもヤマケイ文庫の第一期刊行。

読書はしつつも自分の中ではもう登山シーズンは終了し、雪のシーズンに目を向け始めた今日この頃。
布団に入る前にDVDを漁る日が続いている。
「Signatures」「Persona」「ゆきめぐり」・・・今夜は何を見ようかな。

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by something_great | 2011-11-05 21:22 | 読書
2011年 09月 25日

親の気持ちと、消えゆく伝統文化と、山小屋の歴史

最近の読書。

「いのち五分五分」 山野井孝有著 山と渓谷社
登山家山野井さんの父親が綴る「いのち」への想い。
山野井さんの歴史を知るという面でも興味深いけれど、極度に先鋭的な登山を続ける息子と父親の想いの交錯がなんといっても興味深い。
そして山野井さんを語る上で外すことのできない奥さまの妙子さんの存在。
山野井泰史さんの存在を、違う角度から知ることのできる貴重な本だと思う。

「マタギ ~矛盾なき労働と食文化~」 田中康弘著 えい出版社
taroちゃんから借りっぱなしでうっかり忘れかけていた・・・。
マタギ列伝を読んだ勢いで、漫画からルポへ。
秋田・阿仁のマタギの生活を追った写真家の記録は、現代のマタギの姿を教えてくれた。
そして、真のマタギの伝統文化がほぼ消えつつあることも。。。

「黒部の山賊 ~アルプスの怪~」 伊藤正一著 実業之日本社
版画家・畦地梅太郎さんの表紙にまず魅かれ、黒部に行くことがあったら是非買いたいと思っていた本。
先日雲ノ平に行ったときに三俣山荘でゲット!
戦後、まだ登山が一般のレジャーとして定着する少し前、廃墟となっていた三俣山荘に山賊が居るとの噂があった。
その山賊の正体とは???
マタギにも通ずる凄腕の猟師たちの存在と、当時の北アルプス周辺の様子、登山事故、山の物の怪・・・。
今も現役の山小屋のご主人でもある著者から小屋で聞くようなユーモラスで魅力溢れる話が詰まった、これも貴重な山の歴史本。 

すっかり山づいている今年の秋。
再読中の「みんな山が大好きだった」も面白い。
次は何を読もうかな~。
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by something_great | 2011-09-25 22:09 | 読書
2011年 04月 09日

恐竜探検記

「恐竜探検記」 R・C・アンドリュース 地球人ライブラリー/平凡社

自分の人生のある期間、探検家になりたかったような気がする。
気がする、と言う程度なので、今となってはその熱を当時のまま思い出すこともできない。
未知の世界に分け入り、誰も踏み入れたことのない世界を体感し、発表する。
そんなことに集中し、己を捧げる生き方が、とにかく魅力的に思えた。
そんな若かりし頃が自分にもあったのだ。

1921~30年にかけて、アメリカ自然史博物館の中央アジア探検隊は、モンゴルを中心としたゴビ砂漠を調査する。
当初の目的であった、人類の祖先の化石は見つからなかったものの、恐竜と恐竜の卵の化石を発見する。
これは世界初の大発見だった。

この本が先輩からの借りパク状態になって随分経ってしまった。
何冊か借りたうちの、手元にある最期の1冊。
この手の本は、やっぱりナニカを揺さぶる魅力に満ちている。
「本好きが 育つ手元に アドベンチャー」
なんちて。
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by something_great | 2011-04-09 21:21 | 読書